KEYSION ポータブルDACの選び方:01/02/02 Pro比較と購入アドバイス

「何が違うのか、どれを買えばいいのか?」——3機まとめて聞かれる定番の質問です。この記事ではスペックを1枚の表に整理して、遠回しじゃない答えを出します。
3機の立ち位置
- KEYSION 01(CNY 219,USD 33):エントリーモデル。PCM 384kHz。カナル型ユーザーに最もクリーンな音源を届けることが主眼です。
- KEYSION 02(CNY 349,USD 53):中堅モデル。PCM 768kHz + 361mW。カナル型主体で、ヘッドホンも視野に収めます。
- KEYSION 02 Pro(CNY 499,USD 76):最上位モデル。551mW。高インピーダンスのヘッドホンやプレーナー型への答えです。
スペック比較表
| 項目 | 01 | 02 | 02 Pro |
|---|---|---|---|
| 駆動力 | — | 361mW | 551mW |
| PCMデコード | 32bit/384kHz | 32bit/768kHz | 32bit/768kHz |
| DSD Native | 64/128/256 | 64/128/256 | 64/128/256 |
| S/N比 | 130dB@3.5mm | 130dB@4.4 / 125dB@3.5 | 135dB@4.4 / 130dB@3.5 |
| 歪み | -115dB@3.5mm | -115dB(両出力) | -121dB@4.4 / -118dB@3.5 |
| ノイズフロア | 0.85μV@3.5mm | 1.02μV@4.4 / 0.85μV@3.5 | 1.30μV@4.4 / 0.99μV@3.5 |
| 対応インピーダンス | 16-600Ω | 16-600Ω | 16-600Ω |
| 出力端子 | 3.5mm | 3.5mm + 4.4mm | 3.5mm + 4.4mm |
この表を読むカギは「駆動力」の行。01に駆動力の表記がないのは、設計の狙いがはじめからカナル型だから。02と02 Proの価格差は、ほぼすべて駆動力と限界S/N比に集中しています。デコード対応(DSD256)は3機共通で、どこも手抜きはありません。
用途別の結論
- カナル型専用、スマホ直挿し:01。0.85μVというシリーズ最低のノイズフロアは高感度なカナル型と好相性。384kHzならストリーミングのロスレスにも十分です。
- カナル型主体、たまにヘッドホン:02。361mWあれば250Ω以下のヘッドホンは十分鳴りますし、768kHz対応でスペックを一気に先まで固められます。
- 高インピーダンス / プレーナー / デスク+モバイル兼用:02 Pro。551mWの駆動力の余裕があるからこそ、大きなダイナミクスもこの機で最初に崩れることはありません。
もう一つの道もあります。予算が本当に厳しく、条件が「スマホからクリーンな音を出せればいい」なら、H-Turbo S2(CNY 59,USD 9)というケーブル型DACアンプでも間に合います。代償は性能の天井と素材のグレードです。
よくある3つの誤解
- 「スペックは高いほうがいい」——768kHzの音源を実際に持っているとは限りません。使わないスペックに予算を足すなら、駆動力に回すほうが効きます。
- 「ノイズの数値は低いほうがいい」——0.85μVと0.99μVの差は可聴の閾値よりはるかに下。この数字で悩む必要はありません。
- 「DACを買えば音が一変する」——DACが解決するのはノイズ・駆動力・デコード対応の3点。音質の大部分は、いつだってヘッドホン自体が決めます。
FAQ
3機とも4.4mmバランス出力を備えていますか?
全機ではありません。02と02 Proは3.5mmシングルエンド+4.4mmバランスの2系統出力。01は3.5mmシングルエンドのみです。バランス出力が欲しいなら02から選んでください。
01は出力非公表ですが、ヘッドホンは鳴らせますか?
01はカナル型を想定した設計です。低インピーダンスのポータブルヘッドホンなら音は出ますが、出力と制動力は02 / 02 Proに及びません。ヘッドホンを常用する予定なら01から始めるのはおすすめしません。
将来ヘッドホンを買い替える予定ですが、今買うならどれですか?
1年以内にヘッドホンを使う予定なら02から。すでに高インピーダンスのプレーナーやフルサイズ機に決めているなら、02 Proを最初から選んで買い替えの手間を省きましょう。
3機ともPCの外付けサウンドカードとして使えますか?
全部使えます。Type CでPCに接続し、WindowsではWASAPI / ASIO排他モードを推奨。Macは挿すだけで動作します。



